カワイイデータ復旧
この電子メールでの注文に着目したのが、有限会社オートレスーポンスーセンター。
同センターでは、電子メールーサーバーを設けここに商品情報を蓄積、ユーザーが任意の商品を選んで電子メールを送ると、自動的に商品情報が返信される仕組みをつくった。
もちろんこの仕組みを使って注文もできる。
電子メールを使うので、インターネットのWWWサーバーを利用することができないパソコン通信ユーザーでもこのサービスが利用できるのが特徴だ。
いわば、FAXで消費者の要求に応じて、FAXで自動的に商品についての情報を流すFAX・ボックスの電子メール版である。
インターネットの利用者が増えたとはいえ、WWWサーバーから提供される商品情報をフルに活用できる人は少ない。
その点、電子メールは、ワープロ専用機でも利用することができる。
現状では、電子メールを利用するほうが市場は広い。
また、情報の更新も簡単だ。
このサービスを利用すれば、情報提供者の利用料は月額。
一万円と極めて安価なので、農家や商店など小規模な事業者でも、農産物やその加工品を全国の消費者を相手に販売することができるのだ。
現状では、電子メールを利用して商品情報を提供するほうが、安価で市場も広いが、パソコンや高速モデムが普及しインターネットの利用者が急増すれば、カラー画像の電子カタログを利用したオンラインショッピングが増えていくだろう。
全日空商事株式会社は、九五年三月からオンラインショッピングを開始した。
取り扱い商品を九つに分類したカタログから商品を選び、あらかじめ用意されている注文書式に従って必要事項を記入していけば、その場で、注文できる。
このほか、電話やFAXで注文を受け、オランダの珍しい花を全国に宅配するサービスを提供している神奈川県平塚市の東インド会社がリムネットのフリーマーケットに出店している。
ここには、カタログと注文書式が用意されており、この注文書式に記入した注文書をFAXで送る。
本格的にオンラインショッピングに参入しようとしているのは、神奈川県鎌倉市に本社のある富士ソフト株式会社。
個人から企業までテナント出店ができる、新しいネットワーク通販システムをスタートさせた。
いまのところ、同社が販売しているパソコンーソフトの販売を行っているが、順次テナントを増やしていく予定。
同社では、このシステムを流通業ではなく「貸しビル」賃貸業として運用していく。
未来型デパートだ。
未来型デパートを指向してその名も「バーチャルーデパートメントーストア」としてインターネット上にショップをオープンしたのは、山梨県甲府市の百貨店の岡島。
このバーチャルデパートには、柔らかい鹿皮に煌めく漆で絵づけした伝統工芸の印傅を販売する「印傅屋」が出店しており、ここで電子カタログを提供し、電話やFAXで注文を受けている。
このように、コンピュータとは無縁だった商品の情報をインターネットで得ることができるようになってきている。
円高のメリットを享受しようと海外通販も盛んだ。
インターネットを利用すれば、海外のショップから気軽に個人輸入ができる。
ショッピングの分野でも海外のWWWサーバーが先行しており、ブランチモール、ショッピング2000、クグオンラインモールなどがある。
シンクタンクというとなじみが薄い。
実施した調査の結果が新聞で紹介されたり、研究成果が書籍などの形で公刊されたものを読むことで、シンクタンクの仕事の一部を知る場合が多いのではないだろうか。
しかし、ここにきてインターネットを遊泳するネットサーファーにとって、シンクタンクは身近な存在に感じられるようになってきたように思える。
大和総研、野村総合研究所、日本総合研究所など日本のシンクタンクを代表する大手シンクタンクが相次いでWWWサーバーを設置し、情報の発信を開始したからだ。
研究成果を発表するにとどまらず、インターネット上でのショッピングなどのビジネスの実験も開始している。
九五年四月にスタートした野村総合研究所のNRIサイバー・ビジネスーパークには参これらの企業にとってサイバー・ビジネスーパークに参加することにどんなメリットがあるのだろう。
さらにいくつかの企業の集まる「パーク」に参加する意味はどこにあるのだろう。
例えば、観光情報。
旅行代理店の店頭の棚に、目的地別、目的別などさまざまなタイプのパンフレットが並べられている。
これらのパンフレットを見るだけでも楽しい。
これらをすべてインターネット上で見られる日も近い。
ダイレクトメールを送ったりパンフレットを店頭に置いたりする以上のメリットはなんなのだろうか。
店頭にあるパンフレットは、どこの誰が持っていったのかわからない。
数種類のものを持ち帰ることが多いが、どのような組み合わせで持っていったのかもわからない。
これを知るには、パンフレットの置いてある場所を通る人々の調査などをして推定するよりはかないだろう。
ところが、インターネットに旅行パンフレットの内容に近い情報を置いておき、この情報を見にきた人を対象にアンケートを実施すれば、その情報を手に入れた人のプロフィールが簡単に手に入る。
アンケートまでしなくても、アクセス回数を調べることでどのくらいの数の人々がその情報に関心を寄せているかがわかるし、その情報の次にどのような情報を求めていったのかもわかる。
消費者のニーズは、最初からある商品を欲しいと思っていることはまれで、さまざまな情報に触れるうちに商品の特定が行われていき、購買に結びつく。
野村総合研究所の提案するインターネット上での新しいマーケティングスタイルではこの点が重視されている。
消費者の情報接触の履歴を調べることによって、どのような情報に触れたことでニーズが顕在化したのかを明らかにしていこうというわけだ。
このほか、日本総合研究所では同所が運営しているWWWサーバーにコミュニティインキュベーションパークをオープンさせ、長野県、長野県上田市、岐阜県、岐阜県大垣市などがそれぞれの地域情報を発信しながらインターネット上での情報発信による地域産業の活性化をテーマに研究を進めている。
野村総合研究所のサイバー・ビジネスーパークも、日本総合研究所のコミュニティインキュベーションパークにも、いくつかの企業や自治体が一つのサーバー上で情報を提供する活動を行っている。
しかも、自社でサーバーを持つことが可能な大企業や自治体が集まっている。
インターネットのユーザーが、一ヵ所に立ち寄ることで、さまざまな情報に触れることができる仕組みができているのだ。
この仕組みづくりにシンクタンクが一役かっているのは、興味ぶかいところだ。
シンクタンクは、サイバー・ビジネスーパークやコミュニティインキュベーションパークでの情報提供や利用調査を通じて、ビジネス成功の手掛かりを得ようとしている。
このほか、大和総研や三菱総研では、リサーチレポートや自社刊行物の案内など自社情報を中心に提供しており、日本総研や野村総研の取り組みとはやや異なる利用の仕方をしている。
旅行者は自宅にいながら予約ができるインターネット上で旅行気分が味わえる。
もちろん、実際に旅行する際に役立つ情報も多い。
海外では、詳細な情報を提供する航空会社やホテルがある。
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